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歯医者さんに通うべき5つの理由 パート2

前回は、①糖尿病、②認知症、③感染症についてお話をさせていただきました。

さて今回は、④寝たきりになるリスクとの関連、⑤歯科医院で受ける予防指導の大切さ についてお話をしていきます。

理由4 歯を失うほど寝たきりになりやすい!

健康で長生きしたいと言うのは、言い換えれば寝たきりにならずに暮らしたいと言うことだと思います。寝たきりになるリスクと、お口に残っている歯の本数の関係を調査した報告があります。結果は、端10本未満の人は寝たきりになるリスクが15倍になると言うものでした。

健康で長生きしたいというのは、言い換えれば『寝たきりにならずに暮らしたい』ということだと思います。寝たきりになるリスクと、お口に残っている歯の本数の関係を調査した報告があります。

結果は、『歯が10本未満の人は寝たきりになるリスクが15倍になる』というものでした。

下にあるのは糖尿病との関連を示すグラフですが、糖尿病よりも歯の本数のほうがはるかに影響が大きいというのは驚きです。失った歯の本数が『0〜4本』の人を基準値(1)とすると、失った歯が多い人ほど死亡率が上がっていきます。最大では、『20〜24本』失った人はリスクが1.8倍にもなっています。

歯を残すために欠かせないのは、日ごろからの丁寧なセルフケアと、歯医者さんに通うことであるのは言うまでもありませんね。

理由5 予防の仕方を教えてもらえる

『歯みがきなんて教えてもらわなくても大丈夫です。』そう考える方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが意外と奥が深いのが歯磨きです。人によって歯並びは千差万別、あごの大きさ、歯の重なり具合も違いますし、手先の器用さ、みがくときの癖、力の入れ具合も異なります。利き手側の歯の頬側にみがき残しが多かったり、奥歯の裏側にブラシが届いていなかったり。力が入りすぎて歯ぐきを痛めてしまっていることもあります。

野球やゴルフのスイングのように、歯みがきにも『正しいフォーム』があります。それも、その人その人に合った適切なフォームが。歯医者さんでお口を見てもらって、歯科衛生士から、あなたに合ったみがき方の指導を受けましょう。1回教わったきりではなく、定期的にフォームが崩れていないか見守ってもらうのも大事です。

歯みがきと同じ、いやそれ以上に重要といえるのが歯と歯の間のお掃除です。毎日のケアに、フロスや歯間ブラシを取り入れていらっしゃるでしょうか?

下のグラフを見てみましょう。フロスや歯間ブラシでの『歯間清掃の回数』と『死亡リスク』を比較しています。

『ほとんどしない』人を1とすると、歯間清掃を週5回以上している人は死亡リスクが7〜8割に下がっています。1週間の歯みがき回数と死亡リスクを比較しても、これほどの差は出ませんでした。

とはいえ、フロスや歯間ブラシは、歯ブラシよりも使用頻度は高めです。誤った使い方をすると、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。歯ブラシと同じく、こちらも適切な使い方を歯科衛生士に指導してもらい、その後も定期的に見守ってもらうのが安心です。

* * *

糖尿病から始まり、認知症、感染症、寝たきりになるリスクとの関連から、お口の健康が体の健康の入り口であることをお話しさせていただきました。お口の健康は、自分の力だけでを維持しにくいものです。歯医者さんというプロフェッショナルの力を借りて、『健康で長生き』を実現させましょう!

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